忍者ブログ
[61] [75] [62] [107] [76] [67] [51] [79] [94] [37] [98]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2008年の日本・ブラジル・カナダ合作の映画。ジョゼ・サラマーゴの『白の闇』が原作。内容は簡単に説明すると「視界が真っ白になっちゃう謎の感染病で大騒ぎ!」というもの。いえ、そんな楽しげな内容ではありません。始まりは一人の男性に突如起こった異変。突然の失明。しかし通常の失明とは違い視界が真っ暗になるのではなくむしろ真っ白、視界が白い光で溢れてしまっているような状態。男性は病院へ運ばれるもやがて男性と関わった人間から同様の失明症状を引き起こしていき、すぐに特別な施設が設置され失明者達はそこへ収監される。その施設はいわば隔離収容所であり、悪い衛生環境や食糧不足・管理不届きなどの理由から無法地帯と化してしまうのですが・・・・・・そこに描かれていく人間の本質や醜さというものがとてもリアルで生々しいものになっています。映画なのにどこかドキュメントを見ているような感覚さえあったかも。失明感染という発想よりも遥かに人間の生々しい描写が勝っていた。もちろん失明感染っていう発想も不可欠だと思うけどね。でもやっぱり映画化することによって一番面白味が引き出されたのは人間の描写的な部分なんじゃないかなー。

拍手

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
フリーエリア
最新トラックバック
プロフィール
HN:
黒い角の薫 赤い翼の司
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
文筆 撮影
バーコード
ブログ内検索
カウンター